ADHDでも仕事を続けられる!IさんとBさんの失敗と成功から学ぶこと

■目次
1. 仕事をすぐにやめる理由
1-1 ADHDだから仕事をやめる訳ではない
1-2 Iさんの事例
1-3 Iさんが退職した本当の理由
2 ADHDでも仕事をつづける対処法
2-1 自分の傾向を分析する
2-2 失敗から学ぶこと
3 まとめ

1仕事をすぐにやめる理由

1-1 ADHDだから仕事をやめる訳ではない

仕事がとにかく続かない!

転職を繰り返した結果、
「また、会社を辞めたの?」など、
周囲から冷ややかな目線で見られて
辛い思いをしている方は少なくないでしょう。

実は、ADHDの方は、
仕事をすぐに辞めてしまう傾向があります。

一方で、「ADHD=仕事をすぐに辞める人」
という誤解が世の中に溢れているのも事実です。

どちらかといえば、ADHDだから仕事を辞めるのではなく、
ADHDの症状により、周りの理解が得られず、
職場の居心地が悪くなってしまい辞めてしまう・・・。

これが真実です。

1-2 Iさんの事例

私の知っているIさんの事例をお話ししたいと思います。

Iさんは、大学卒業後、大手金融機関に就職しました。

具体的にはクレジットカード会社です。

クレジットカード会社は転勤が多く、
2~3年で部署異動や全国各地に
配置転換されることが多々あります。

Iさんも当初は営業部に配属され、
カード会員募集の営業をしていたのですが、
あるとき、債権回収(督促)の仕事に異動となりました。

債権回収は、緻密な延滞料金の計算が
できなければいけませんし、
お客様ごとに対応方法も異なる難しい仕事です。

また、成果が求められる仕事ですから、
ストレスの多い職場でもあります。

研修が終わり、本配属されたIさんは、
すぐに困ってしまいました。

お客様が何を話されているのか、
すぐに飲み込めず、まったく成績を上げることができません。

加えて、金額の計算を誤り、
上司に「要注意人物」として目を付けられてしまうことに。

成績が上がらないため、
日々、仕事のプレッシャーも増えてゆきます。

最終的に、彼はうつ病を発症してしまい病院へ。

そこで、ADHDであると診断されました。

1-3 Iさんが退職した本当の理由

最終的にIさんは、
会社を退職するところまで追い詰められました。

その後、他の会社に行っても同様のトラブルに見舞われ、
転職を繰り返すことになってしまったのです。

仕事をすぐに辞める人のレッテルを貼られて、
転職もままならなくなりました。

では、Iさんは、うつ病になったから辞めたのでしょうか?

おわかりの通り、それは違いますね。ADHDだったからです。

しかし、もっと細かく整理しましょう。

彼は会社を辞めたかったわけではありません。

しかし、仕事でミスを繰り返し、
お客様の話が理解できないという問題があったから、
最終的に自分を追い込んでしまったのです。

2 ADHDでも仕事をつづける対処法

2-1 自分の傾向を分析する

Iさんはどうすれば、仕事を辞めずに済んだのでしょうか?

ADHDの方は、必ず決まった症状が出るわけではありません。

人によって、表れ方が全く違います。

仕事をすぐに辞める事態を避けるために
行わなければならないこと。

それは、ADHDだから仕事を辞めざるを得ない!
と決めつけてしまうのではなく、
「自分はココが苦手」と、
問題の本質を追究することです。

先ほどのIさんを例に取れば、計算が苦手、
お客様の話を理解するのが遅いことが問題なのですから、
この2つをどのように改善するかを考えれば、
すべてが解決します。

2-2 失敗から学ぶこと

実は、Iさんと似たような状況に苦しんでいる方を
他にも知っています。

それは、Bさんです。

彼は、計算も苦手、会話の理解が遅い。

Iさんとまったく同じ問題を抱えています。

しかし、あらかじめ表計算ソフトへ
よく使う計算式を作っておき、
検算をすることでミスを減らしています。

また、お客様との会話も、
会話の途中で「つまり、お客様のご希望は○○ですか?」と、
会話をまとめる時間を作ることによって、
理解を深める努力をしています。

彼も最初はIさんと同じ苦しみを負っていたはずです。

しかし、失敗から学び、成長することで克服することができました。

3 まとめ

仕事をすぐにやめてしまうのは、「ADHDだから」ではなく、
ADHDが引き起こす、不注意や思考力の遅さの結果、
周囲の理解が得られず、
居心地が悪くなってしまうからです。

自分がなぜ仕事を辞めるのか原因を追及し、
過去の失敗を克服する方法を見つけることが、
職場で活躍するための方法なのです。