仕事で忘れやすいとお悩みのADHDの方へ原因と対策をご紹介します。

ぼーっと過ごしているわけじゃないんですけれどね……。

目の前の仕事で手一杯なときに頼みごとをされたり、
複数の覚えることが頭の中でゴチャゴチャになったり。

ちょっとキャパオーバーかなと思っていると、
大事なことをいつの間にか忘れている。

忘れていることを誰かに指摘されて『あっ、そうでした』

と毎回誰かのおかげで思い出します。

忘れるというのは、ADHDにとってよくある出来事です。

しかも忘れるパターンが何種類もあるため、
対策がしにくいとも思うんです。

 そこで

今回の記事では忘れるパターンを色々紹介し、
それぞれの対策方法を見ていきます。

忘れやすいことを前提に、
どうしたらいいのか考えていきましょう。

ADHDの方が仕事で忘れやすい3つのこと

置き忘れ

ADHDの方は、免許証や自宅の鍵など
大切なものを紛失してしまうことが
多いと言われています。

仕事上の書類や道具などを
なくしてしまうこともあります。

予定忘れ

予定の管理が苦手な方も多くいます。
大事な会議の予定を忘れてしまったり、
人との約束を忘れてしまったりします。

ケアレスミス

仕事上のちょっとしたミスが
頻繁にあることに悩まれている方も多いです。

例えば頼まれごとを忘れていたり、
作業に必要な工程が抜けてしまったりします。

置き忘れへの原因と対策

置き忘れてしまう原因は不注意

置き忘れの原因は、不注意です。

不注意は状況により、さらに起きやすくなります。

例えば気が焦っていたり、
別のことに気をとられてしまったり、
新しい作業をする時など普段と違う状況は要注意です。

置き忘れを未然に防ぐ対策

置き忘れを未然に防ぐ対策として、
不注意が起きやすい状況を
できるだけつくらないようにします。

気が散らないように”ながら作業”を行わない


慣れない作業をする時はいつも以上に
慎重にするといったことが対策になるでしょう。

気をつけるべき状況をあらかじめ意識することが大切です。

また鍵や財布など普段から持ち歩くものであれば、
チェーンなどを使って身につけておくのもいいですね。

置き忘れてしまった時のための対策

置き忘れを完全になくすことは難しいので、
置き忘れてしまった時のために
あらかじめ対策しておくのが有効です。

例えば名前や住所を明記しておくと、
無くしてしまっても手元に戻ってきやすいでしょう。

一緒にいる人に「忘れていたら声かけてね」と
伝えておくなど周囲の人の力を借りることもできますね。

予定忘れへの原因と対策

予定忘れに関する3つの原因

一言で予定忘れと言っても、
「なぜ予定を忘れてしまったか」
という原因によって、対策は変わってきます。

ここでは予定を忘れてしまった原因を3つに整理してみます。

  • 聴覚情報(耳で聞く)が苦手で、そもそも口頭で伝えられた予定を覚えていない
  • 予定の情報を頭の中で整理できていない
  • 予定は理解しているが、思い出すべきタイミングで思い出せない

聴覚情報(耳で聞く)が苦手な方への対策

ADHDの方には聴覚情報が苦手な方も多くいらっしゃいます。

そういった場合は視覚情報(目で見る)で予定を確認すると、
理解しやすくなります。

例えばカレンダーやスケジュール張、
予定表など目に見える形で確認するとよいでしょう。

予定の情報を整理する段取りのつけ方

予定の情報を整理するためには、頭の中で段取りが必要です。

ADHDの方は「予定にどの順番で取り組めばいいか」
「時間配分の目安をどうするか」といった
段取りが苦手であると言われています。

段取りを組むためには予定に
必要な作業を書き出してみると、
全体を理解しやすくなります。

その中で優先順位を書き出したり、
必要な時間を計算したりすると
予定の具体的なイメージが持ちやすくなります。

自分の予想など曖昧なイメージのままだと失敗しやすくなるので、 具体的な数字や目につく情報だと上手くいきやすいです。

予定をタイミングよく思い出すためにできること

予定を忘れないためには、
思い出すタイミングも重要です。

タイミングよく予定を思い出すためには、
目につくところに予定を書いて付箋を貼っておく、
携帯のリマインダーアプリを
セットしておくことで対策ができるでしょう。

PCにメモを貼ったり、
ホワイトボードを使ったりするなど、
自分の働いている環境に合わせた工夫ができるとよいですね。

ケアレスミスへの原因と対策

ケアレスミスの原因

ADHDの方は注意力が散漫になりやすく、
仕事上のケアレスミスが多いと言われています。

小さなミスも積み重なると、
上司に怒られたりクレームになったりと
対人関係を悪化させる原因になることがあります。

自分のミスのパターンを把握しよう

ケアレスミスを無くすためには、
自分のミスのパターンを把握することから始めます。

例えば「他のことに気をとられ、
取り組んでいる仕事を途中で忘れてしまう」といった場合には、
自分がやっていることをメモにしたり、
終えるべき仕事をチェックリストにするなど対策ができるでしょう。

「注意されたことを繰り返してしまう」場合には、
ノートにまとめ繰り返し確認すると、
記憶に残りやすくなるでしょう。

自分のミスを認識し、
ミスを減らす仕組みづくりがポイントになります。

仕事でケアレスミスが多すぎる!つい・うっかりの多いADHDは、対策をしよう。

2018年8月28日

こちらの記事も参考になると思います。

まとめ

今回の記事ではADHDの方が仕事で忘れやすいこととして、
物の置き忘れ、予定忘れ、ケアレスミスを中心に
原因と対策についてご説明してきました。

ちょっとした工夫の積み重ね
仕事の成果につながりますので、
特性や職場の環境に合わせて
取り入れていただければと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。