ADHDが投資で31万円を失った失敗体験談その1

ADHDが投資で31万円を失った失敗体験談その1

これはADHDが投資を行った実体験である。

体験談その1では、失敗に至るまでの
背景を記述していくので、
ADHDで投資に興味があれば、
参考にしてほしい。

願わくば、私のような失敗をしないように
祈っている。

目次
1-1バイナリーオプションで人生逆転
1ー2バイナリーオプションとは?
2、1時間で投資資金の97%がなくなる
3、元々、人間性を失うほど勉強してた
4、ADHDは未来を考える力が乏しい
5ー1仮想通貨ハッキング事件
5-2仮想通貨が盗まれても税金は発生する
5ー3そもそも税金とは?
6、ADHDが投資なんてやっちゃダメ?それとも?
7,ADHDだからこそ未来に備える、リスクに備える

 1-1バイナリーオプションで人生逆転
私は毎月手取り20万円弱で働く派遣社員である。
現在、月曜日から金曜日まで
毎日7時20分に出勤し、17時まで工場働いている。

生来、ADHDとアスペルガーの合併症に苦しみ、
自分なりに改善させてきたものの、
過去の失敗体験が尾を引き、
毎日ビクビクしながら働いている。

そんな私が人生を一発逆転させたいと思い、
手を出したのが
『バイナリーオプション』である。

1ー2バイナリーオプションとは?

バイナリーオプションとは……
ハイローオーストラリアという業者の場合、
決められた時間内で外国為替相場の価格が
上がるか下がるかを当てて、
投資に勝ったら賭け金の最大1.88倍をもらえる投資である。

 

上になるか下になるかを当てるだけ!?
なんて簡単!
しかも過去の相場も現在の相場も見放題。

「練習して勝ちまくるぞ!」

と意気込んで、
2017年のほとんどを相場の研究にあてていた。

しかし、結果は……

2、1時間で投資資金の97%がなくなる
投資結果31万9221円→9221円に。
一日のしかも1時間のうちに
投資資金の97%がなくなる結果になった。

実家暮らしであっても、

何ヶ月分の貯金に匹敵する金額だ。

誰が見たってオカシイと思う。
今でもそう思う。

しかし、事実はといえば
投資に6連続で負け資産を失った。

勝つためのあらゆる目論見が裏目に出たのだった。
 投資失敗した体験談2018年

負ける前にスクリーンショットした画像。

これから地獄になる……

 


3、元々、人間性を失うほど勉強してた
最初から何も準備せずに投資をしたわけではない。
先に書いたとおりのルールを把握した後、
約6ヶ月を投資の勉強にあてていた。

平日は仕事から帰れば毎日、
外国為替ニュースを調べて、
チャートの動きをリアルタイムで確認し、
自分の予想と相場の動きが合っているかを考察した。

為替市場が休みの土日も過去2年間のデータから
相場の動きを検証し、私の手法の正当性を確かめた。
実用に値するものか検証し続けたのだ。

全ては2018年を勝利の年で飾るために!!

という思いでがむしゃらに活動した。
社会の流行りやニュースなどは興味の外に追いやられ、
バイナリーオプションの勝利を夢見て学習した。

世捨て人同然だった。
世間で何が起きているのか知らないから、
誰とも話が合わない。

かといってバイナリーオプションをじっくり
語れる人とのツテもないため、
自分の中だけで世界が閉じていた。
(これが負けの一因だと思う)

4、ADHDは未来を考える力が乏しい
バイナリーオプションで勝てれば
それでいいという判断だったが、
裏を返せば
バイナリーオプションで勝てなければ何も残らない。

これを意味しているとまで
思慮が及んでいなかった。

この原因はADHD特有の
未来を考える力に乏しいこと」に
由来していると思っている。

そして、2018年になり、
投資の勉強の成果をお披露目しようとする矢先に
お金に対する考え方を深める出来事が起こった。

5ー1仮想通貨ハッキング事件
2018年1月に事件が起きた。
コインチェック」という仮想通貨業者が、
500億円以上の仮想通貨を盗まれる事件
発生したのである。

この事件で日本人の20万人以上が
被害に遭ったといわれている。

そして、仮想通貨事件が起きた当時、
ニュースサイトで話題になったのが、
税金の問題である。

5-2仮想通貨が盗まれても税金は発生する
政府の見解では、仮想通貨も税金の対象となり、
雑所得として納税の義務が生じる。

しかも、今回の事件で仮想通貨を盗まれた
被害者であっても税金が課されるといった
内容だった(2018年2月10日現在)。


5ー3そもそも税金とは?
たとえば

2017年の1月1日~12月31日まで
稼いだお金に対する税金は
2018年の2,3月に行われる
確定申告によって正式に納税額が決定する。

そのため、2017年に仮想通貨で稼いでいる人たちは、
元々納税の義務があった。
1800万円以上を稼げば最大55%課税されるという。

1億円を稼いでも、
5500万円は税金のためにとっておかねばならない
ということだ。

しかし、仮想通貨市場の法整備が進んでおらず、
盗まれたお金についても納税義務は課されるというのが
このときの政府見解である。

ネット検索でこの事実に行き着いたとき、
私は身震いを覚えた。

6、ADHDが投資なんてやっちゃダメ?それとも?
事件が起きてから、今現在
2月も半ばを過ぎようとしている。

これから確定申告の時期が本格的に始まる。
すると、20万人の被害者はどうなるのだろう。

1ヶ月分のお小遣いを失った人、
いくらか稼いだものの、お金が盗まれ落胆した人、
人によっては莫大な納税が待っていて
自殺の二文字が頭をよぎっている人。

この人達はいったいどうなるのだろう……

 

私は投資の恐ろしさを覚えた。
大金を手にして破産するとはこういうことなのだ。

アクシデント1つ、税金という制度1つで
1人の人生は破綻してしまうほど脆いものだと。

だからこれは先人たちの教訓だと理解した。
対策をすれば怖くない。

投資に勝つことばかりではなく、
お金を守ることが大事だと考えを改めた。

お金が減っても、ゼロにならなければ、
投資は続けることができる。

トラブルや税金を含めた資金管理も考慮に入れれば、
負けることはあっても人生は破綻しない。

むしろこれから投資を本格的にやり始める前に
学べてラッキーだとさえ思った。

7,ADHDだからこそ未来に備える、リスクに備える
いくら対策をしても投資は波があるし、負けるときは負ける。
だから破産しないための資金戦略が必要だ。

Excelの表にいくら稼いだら、
いくらを貯金し、税金やリスク対策に回すかを決めた。

例を挙げるなら
10万円を稼いだら、
1万円を自由に使っていいお金にする。

6万円は投資資金としてそのまま使う。
3万円は貯金してリスクに備える。

このように、決めた。

これで大丈夫だろう。

積み重ねた努力、なんとしても勝とうとする精神力、
そして税金やリスクを念頭においた資産戦略ができている。

そう思い私は投資に臨み、
大敗北することになる。

 

――――ADHDが投資で31万円を失った失敗体験談その2につづく