ADHDでもできる仕事とは?マイペースに取り組む大切さ

■目次
1 ADHDが苦手とする仕事
1-1 ADHDの方の特徴
1-2 単純作業は向かない
2 ADHDの方は研究者タイプ
3 まとめ

■本文
1 ADHDが苦手とする仕事

1-1 ADHDの方の特徴

ADHDの方で、職場に居心地の悪さを感じてしまい、
すぐに仕事を辞めてしまったり、
転職を繰り返す方も多いように感じます。

私も、ADHDの方、またはADHDと思われる症状を
お持ちの友人や知人がたくさんいます。

彼らに共通することは、仕事でミスが多い、
話の意図が理解できずに
会話の機微を読み取れない、
仕事を順序立てて進めることが苦手。

これらの症状で、
上司から仕事を評価してもらえなかったり、
同僚から疎まれてしまい
職場で居心地の悪さを感じたりします。

一方で、私が彼らと友人や知人として交流をする理由は、
彼らが非常に面白い存在で、
私の思いつかない素晴らしいアイディアを
パッと思いつく才覚があるからです。

陰と陽があるとはよく言ったもので、
本当に興味深いと思います。

そんなADHDの方ですが、
職場の居心地の悪さから転職を繰り返し、
最終的に軽作業や単純作業の仕事に
落ち着いてしまう人がたくさんいます。

1-2 単純作業は向かない

私はADHDの方にとって単純作業は難しいと思っています。

私の知人でADHDの疑いがある方も同様で、
新しいアイディアが次々と頭に浮かんでしまい、
工場の作業に集中できなかった結果、
指を切断する大けがを負ってしまいました。

彼は、日頃から様々な思考に没頭してしまう癖があり、
話をしていても意識が他へ向いてしまい、
会話内容を理解するまで時間がかかります。

また、ミスも多く、文章には誤字脱字が絶えません。

極めつけは、工場の工程を指示通りにやろうとすると、
無意識にイライラしてしまい、なかなか進まず、
「すぐに自分のやり方で進めてしまう!」
と上司から怒られてしまうことも多々あるそうです。

しかし、私は彼と話していて、
知能の遅れはまったく感じませんし、
むしろ、好きなことや得意なことは私より秀でているように思います。

私はシンプルに、彼が単純作業の苦手な性格なんだな!
と理解するようにしています。

2 ADHDの方は研究者タイプ

一方、別のADHDの方をご紹介します。

大学時代に仲のよかった友人で、
今もお付き合いがある男性です。

彼はADHDの他にも精神疾患を負ってしまい、
仕事を転々とした後に、初任給程度の給与で細々と生活しています。

当初はコールセンターなど、
お客様対応をする会社で働いていましたが、
空気が読めず、お客様からの評判もよくなく、
結局、自己都合退社することに。

実際には、会社から退職を勧められたと聞いています。

では、彼は思考力がないのかといえば、そうではありません。

都内の有名大学の博士課程に進学し、
無事卒業しています。

加えて、はじめから有名大学に進学した訳ではなく、
中堅大学で学士を取得し、
その後、有名大学の博士課程に進学しています。

中堅大学の学士から
有名大学の博士課程など
簡単にいけるものではありません。

一言でいえば、特定の分野では一般の方より才能があります。

彼と過ごすことで私のADHDに対する理解が深まりましたが、
ADHDの方は、思考力に問題があるのではなく、
自分のやり方とペースで
仕事をする方が断然向いているのです。

与えられた課題をこなすのではなく、
自分で考え、自分のやり方で進めることにより、
才能が開花する。

私は、そのように考えています。

事実、彼は学者として一流でした。

しかし、組織の中に所属し、
与えられた仕事をしなければならない時に、
彼の才能は生きなかった・・・。

そう思えてならないのです。

3 まとめ

ADHDの方ができる仕事は、
ズバリ、自分が好きな仕事、
そして成果や時間をうるさく言われない
仕事を選ぶことです。

アインシュタインやエジソンも
ADHDだったのではないかと言われています。

一言で表現するとすれば、天才肌。
それがADHDです。

型にはまる仕事ではなく、研究したり、経営したり・・・。

自分で仕事をコントロールできる仕事。

それがADHDの方ができる仕事なのです。