■目次
1 仕事をサボっている?
1-1 頑張っているのにサボっている?
1-2 ADHDは努力と反対の評価を受けやすい
2 仕事を正当に評価してもらうコツ
2-1 仕事の成果と関係がない
2-2 上司からどう見えるか?
2-3 同僚の力を借りよう
1 仕事をサボっている?
1-1 頑張っているのにサボっている?
一生懸命に仕事を頑張って、
会社や上司に認められたい。
そんな目標をもっている方が大半だと思います。
一方で、どんなに頑張っても
成果が正当に評価されずに、
悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
中には、頑張っているのに
「仕事をサボっている」と
まったく反対の評価をされてしまう方もいるでしょう。
このような悩みをお持ちの場合、
一度、自分がADHDではないか
疑ってみるのもよいかもしれません。
1-2 ADHDは努力と反対の評価を受けやすい
大人の発達障害とも言われるADHD。
この障害をお持ちの方は
仕事を頑張っているにもかかわらず、
サボっていると評価されがちです。
なぜでしょうか?
最大の理由は、仕事の要領の悪さです。
要領が悪いというと、
ショックを受けるかもしれません。
しかし、仕事のスピードが遅い、
ミスが多い、仕事を最後までやり遂げられないなど、
ADHDの方は、人並み以上に努力していても、
なかなか成果を上げることができない特徴があります。
本人はいっぱいいっぱいになりながら努力をしているのに、
書類に誤字脱字が多く、逆に怒られてしまった。
一生懸命に頑張っているのに、
同僚の方が仕事のスピードが速い。
上司の側から見れば、
本人が努力しているかどうかは関係がなく、
仕事の成果だけで評価をします。
他の同僚の成果がよければ、
相対的にあなたは仕事の成果が悪いと
判断されてしまいますから、
本人の努力と評価は比例しないのです。
だから、自分では努力をしていると考えているのに、
「サボっている」の一言で
バッサリ切り捨てられてしまうのです。
2 仕事を正当に評価してもらうコツ
2-1 仕事の成果と関係がない
実は、ADHDの方が絶対に仕事で評価されないのか?
と問われれば、その答えは「否」です。
方法次第では他人よりも
大きく評価を得ることも可能です。
どうすればよいのでしょうか?
気がついている方は少ないのですが、
実は、仕事の努力と成果はイコールではありません。
むしろ、本当にサボっている人の方が
評価は高いということもしばしば発生します。
2-2 上司からどう見えるか?
では、どのような人が
成果を上げていると判断されるのでしょうか?
それは、「上司に楽をさせることができる部下」です。
例えば、仕事に熱心でも
度々上司へ判断を仰ぐ人の評価は上がりません。
なぜならば、上司は仕事の指導に時間を使ってしまい、
自分の仕事ができないからです。
会社組織の仕組みは、
仕事を一人ではやりきれないから部下をもって任せる。
この循環で動いています。
ADHDの方は、どうしてもケアレスミスが多く、
過去のトラウマから、
上司に判断を仰いでしまうことが多いでしょう。
しかし、いつも上司に判断を仰いだら、
上司もおちおち仕事ができませんよね?
従って、ある程度は自分で判断でき、
必要な時だけ上司に判断を仰ぐことができる人が、
上司にとっても評価が高い部下ということになります。
2-3 同僚の力を借りよう
一言で言えば、サボっている!と怒られる原因は、
あなたがサボっているかどうかはまったく関係がなく、
むしろ、上司との関わり方に問題があるとお話ししました。
上司の力を借りすぎてはいけないのなら、
誰の力を借りればよいのでしょうか?
それは同僚の存在です。
同僚は自分と対等な存在です。
仕事の相談をしたり、
書類の内容をチェックしてもらっても
評価には直接的に影響しません。
一方で、たとえ同僚だとしても、
頼み事が増えすぎてしまえば、
同じことですよね。
そこで心がけることは、その同僚に対して、
あなたは何を手伝えるか考えることです。
もし、あはたは文章執筆が得意で
数値計算が苦手だったとします。
同僚が逆のタイプであれば、シメたもの。
その部分だけ仕事を交換したり、
自分の書類のチェックをしてもらう代わりに
書類の執筆を手伝ってあげるなどの交換条件を提示できます。
これは、Win-Winの関係と呼ばれます。
職場内でも協力関係を築ける相手を見つければ、
上司にとって扱いやすい人物と映り、
サボっている人物として怒られることもなくなるでしょう。
3 まとめ
仕事を頑張っているのにサボっていると指摘されてしまうADHD。
上司への振る舞い方で解決へ導くことができます。
解決の方法は簡単。
しゃにむに頑張っても
サボっていると言われてしまうなら、
苦手な仕事は同僚の力を借りましょう。
一方で、同僚が苦手な仕事を手伝うことで、
同僚ともよい関係を築くことになります。
自分で抱え込まない工夫があなたを救うのです。