人付き合いで困ることの1つに、集団の中にいても孤独感を覚えて困るってことがあります。
わからない人にはきっとわかってもらえない感覚なんだけどね。
だから一緒にいるのにちょっとしたキッカケで、”あなたと私は違う”ということを意識しちゃう。
そんでもって、ここの性格も違う。意見が違う。あれも違う。って考えすぎてしまいます。
いつの間にやら「あれ、私ってここに居ていいの?」と思うくらいに孤独感を覚えやすい。
親友と2人きりでムダ話をしていても、ドラマみたいな親友っていう間柄にはなれそうもない。
ですがね、これはアプローチの仕方が間違っているから起きることなんですよ。
なぜならADHDは、フランクな関係を作るのが苦手だからです。
たとえば普段のあなたは敬語が得意ですか?
百歩譲って得意だとしても、仕事の上司にフランクになることはできますか?
んーまあ、営業が得意なADHDでない限り、苦手だと答えますよね。
でもこれが、他人と適度な距離感をつくるのが苦手な原因です。
世の中”親しき仲にも礼儀あり”と言われるように、丁寧さが必要なことが多いです。
しかし逆に、くだけた付き合い方もできることで他人との距離感を縮めたり、2人だけの裏話ができたりします。
ピロートークみたいな話を、ガッチガチの「ですます口調」で話さないですもんね(笑)
ADHDはこの”フランクさ”を意識することがあまりないので、「真面目だ」とか「お堅い人」だとか言われて困ります。
仲良し集団で少し”浮いたヤツ”ですね。
わかっちゃいても難しそう。
ただしADHDは真面目な方が多いので、フランクさを鍛えたら人付き合いが楽になると思うんですよね。
でも注意してほしいのは『タメ口になれ』って言っているわけじゃないことです。
フランクな『付き合い方』を学べって言っているんです。
わかりますか?
たとえば仕事場の上司には友達が話すみたいにフランクな口のきき方はできませんよね。
「おい、山下」なんて言ったら怒られます(汗)
でもフランクな付き合い方ならできます。
仕事場の上司がボケをしたら「なんでですかー」と笑いながらツッコミを入れるみたいな感じです。
言葉こそ「ですます口調」で丁寧語です。
しかし上司への接し方が”笑いながら”、”ツッコミを入れて”くだけていますよね。
あなたに必要な付き合い方はこれなのです。
フランクさを出すのは何も言葉だけじゃない。
態度でも柔らかな印象を出せるし、顔の表情からも親しみやすさを表せます。
まるでお見合いかナンパですよね。
最初はかたい表情で話し始めても、くだけた姿勢を見せることでより親密な関係になるみたいに。
後はフランクさを出すタイミングです。
これにも見分け方のポイントがあります。
それは相手が今、どんな態度であるか?を見ることです。
目の前に仕事場の上司がいるとして、どんな態度をしているか観察します。
怒っているか?それとも笑顔か?
忙しく手を動かしているのならイライラしていそうだし。
暇そうにしているならフランクに接しても大丈夫だろう。
パッと見ただけでも、少しはわかりそうですよね。
もし真面目なトーンで話し始めたら、すぐに真面目なトーンで返せばOKです。
でもフランクな喋り方だったら、そんなときまで緊張して真面目なトーンである必要はありません。
自分と相手の態度を合わせた方が、印象をよく見えるからです。
だってほら、泣いている女の子にモテるのは、一緒に泣いてくれるような人でしょう?
相手と気持ちがシンクロしているかはともかくとして、相手に似た態度を演じるのは大事だし、それだったら努力でできそうですよね?
これだけで、くだけた話もできる相手と見られたら楽じゃないですか。
泣いている人がいたら一緒に泣いてあげる。
笑っている人がいたら一緒に笑う。
まるで鏡のようにモノマネしてみてください。
あなたのことを気持ちをわかってくれる人だと思ってくれます。
それにフランクな喋り方を意識したって、不自然なタメ口が出るばかりなんで。
まずはあなたの態度をフランクにする努力をしましょう。
そんで、そのタイミングは目の前の相手が機嫌よく話し始めたときです。
人付き合いはメンドイけど、やってみたら結果は変わるんで試してみてください。
また人付き合い以前にミスが多すぎて、仕事がツライって場合はこっちもチェック。
ついうっかりミスが多いADHDはこっちも見て、キッツイ仕事を楽にしましょ。