仕事でイライラする!仕事に支障がでるADHDとその対処法

■目次
1. イライラする原因
1-1 イライラの原因は何か?
1-2 なぜ、ADHDはイライラする
2. イライラを直すには
2-1 病院での投薬
2-2 ガムを噛む
2-3 席を立つ
2-4 数字を数える

1. イライラする原因

1-1 イライラの原因は何か?

前日に嫌なことがあった。
体調不良。年齢的な気分不安定。
人は、様々な原因でイライラする生き物です。

一方で、仕事中に「よく怒る」「気分に波がある」
ということがあります。

本来は落ち着かなければならない職場で、
このような悩みを抱えている方は、
大人の発達障害と言われるADHDが原因かもしれません。

一般的にADHDは落ち着きがなく、
ミスが多い、思い立ったらすぐに
行動してしまう衝動性が特徴に挙げられます。

加えて、あまり知られていませんが、
ちょっとした原因でイライラするなど、
気分に波がある形で表れる方もいます。

1-2 なぜ、ADHDはイライラする

原因ははっきり分かっていませんが、
判明していることとしてADHDの方は、
ドーパミンやノルアドレナリンといった
神経伝達物質の分泌が一般的な方より弱いと言われています。

これらの神経伝達物質は、
思考力の他に気分も司る大切な機能。

これらが適切に分泌されないことでイライラしたり、
怒りっぽくなるなどの気分障害を引き起こします。

2. イライラを直すには

2-1 病院での投薬

医師の判断によって治療方法は分かれますが、
ADHDの治療には、メチルフェニデートと呼ばれる
精神刺激薬が使われる場合があります。

これらは、ドーパミンやノルアドレナリンといった
神経伝達物質の働きをよくするための薬で、
イライラしにくくなるという研究結果もあります。

まずは、医師へ相談することが近道といえるでしょう。

2-2 ガムを噛む

イライラを改善するには
投薬しか方法がないわけでもありません。

例えば、仕事中にイライラしてきたな・・・と感じたら、
すかさずガムを噛むなど、
気分転換を図る方法もあります。

ガムを勧める理由は、怒りやイライラした気持ちの
矛先を変えることに一役買うからです。

あなたにもこんな経験があると思います。

受験勉強で集中できない夜に、
ガムを噛みながら参考書を読んでいるとスッと集中力が高まり、
いつの間にか勉強に夢中になっていた・・・。

ガムは、口をリズミカルに動かすことに役立ちます。

ちょうど、走る電車の中で
ウトウトと眠くなってしまう時と同じように、
心地よいテンポが、イライラした気持ちを
落ち着かせてくれるのです。

加えて、顎は、自律神経を司る
重要な神経が通っている部位です。

顎を動かせば、脳の刺激にもなり、
イライラした気持ちが収まりやすくなるのです。

2-3 席を立つ

ADHDの方がイライラしやすい原因の一つとして、
多動性があげられます。

多動性とは、落ち着かず、
常にせわしく動いていなければ
落ち着かない特性のことで、
ADHDの大きな特徴の一つです。

仕事に集中できない。

そればかりか、イライラが募ってきたと感じたら、
思い切って席を立つのも方法の一つです。

本来、ADHDは席でじっとしていることが苦手です。

苦手にもかかわらず、
じっとしていなければいけない抑圧感から
イライラが増えてしまうのです。

だからこそ、自分の性質に正直になって、
席を立った方がスムーズに
イライラを抑えることができるでしょう。

2-4 数字を数える

万が一、イライラが募ってしまい、
ガムを噛んだり、席を立つことができない状況の場合は、
頭の中で数字を数えてみるのもよいでしょう。

会議などで、突然席を立つことは許されません。

しかし、頭の中で数字を数えることは、
誰にも知られることがないテクニックです。

ADHDの方は、一つのことに集中できない特徴がある一方で、
一旦、集中し出すと、
他の人より集中してしまう特徴もあります。

これを利用して、イライラしても逃げられない重要な仕事中は、
数字を数えて思考をずらしてみるのも一つの方法です。

仕事でイライラをしてしまうと、
周囲から「不謹慎な人」「感情的な人」
と受け止められてしまい
評判が悪くなってしまうことがあります。

だからこそ、ちょっとした工夫を取り入れて
心を落ち着かせるようにしましょう。

3 まとめ

ADHDの方がイライラしやすいのは
解決することができません。

しかし、イライラした気持ちに正直に向き合ってください。

イライラしたら思い切って休息をとる、
休息をとれないときはガムを噛んだり、
頭の中で数字を数えるなど、
イライラの気持ちをそらすことで解決することができます。

ちょっとした工夫で、
イライラの気持ちを抑えてみましょう。