■目次
1. ADHDが飽きる原因
2. 職場における影響
2-1 評価が安定しない
2-2 職場で居心地の悪さを感じる20代
3. ADHDであることのメリットと活かし方
3-1 ADHDのメリットとは
3-2 発想を普遍的な価値に紐付けること
3-3 フォーカスすべき視点を変えることの重要性
1. ADHDが飽きる原因
ADHDの症状の特徴として、「衝動性」があります。
思いついたらすぐに行動してしまうのです。
さらに、発達障害の特性である
「固執」も加わることがあります。
他愛もないことに執着してしまい、
頑固になってしまったり、
過度に集中してしまうのです。
衝動性と固執が組み合わさると、
仕事でどんな問題を引き起こしやすいのでしょうか?
それは、「ひらめきと心変わりの速さ」。
つまり、飽き性な人として、
同僚や上司から白い目で見られやすくなることです。
2. 職場における影響
2-1 評価が安定しない
例えば、職場で仕事を任されたとき、
それがADHDの方が興味のある分野であれば、
すぐに素晴らしい力を発揮し、
次々とアイディアを生み出します。
同僚や上司から見れば、
やる気に満ち溢れ、
仕事が出来る人というイメージを
与えることになるでしょう。
一方で、その興味が長続きせず、
すぐに飽きるため、
最後まで仕事を達成することができません。
まったく異なることに興味が移ってしまい、
今、任されている仕事に興味を失ってしまうからです。
つまり、衝動的で飽き性。
最初は会社で目立つ存在なだけに、
蓋を開いてみたら仕事の完成度が低い!と、
一気に反感を浴びてしまうことになるのです。
2-2 職場で居心地の悪さを感じる20代
特に20代の若い方は、
ADHDが強く現れる時期ですから、
活躍する同期に取り残されてしまい
辛い思いをするでしょう。
また、仕事の知識をコツコツと
蓄積することが難しいため、広く浅い知識になりがちで、
専門的な知識をもった人材として
評価されにくい側面もあります。
これが、ADHDの方を長年苦しめてしまう原因の一つになるのです。
3. ADHDであることのメリットと活かし方
3-1 ADHDのメリットとは
飽き性で専門的な仕事には向かないADHD。
一方で、メリットもあります。
それは、「すぐに飽きる性格」であることが、
裏を返せば、知識や話題性の
豊富さにつながることです。
例えば、ADHDの方が営業担当者であった場合。
幅広い知識で話題も豊富です。
ですから、どんなお客様とも
会話を合わせることができて、
お客様からも喜ばれるでしょう。
さらに、様々なお客様と出会うことによって、
人脈が広がったり、交流が増える可能性も十分にあります。
メリットがあればデメリットもある。
それがADHDの特徴です。
残念ながら、ADHDは薬剤で
症状を緩和することはできますが、
完全に解決することが難しい症状です。
いかにメリットを生かして仕事につなげるかが大切です。
3-2 発想を普遍的な価値に紐付けること
一つの解決策として、
何か継続的に興味がもてるものを探すことです。
例えば、「お金」です。
お金を稼ぐことが嫌いな人間はいません。
お金という価値に対して、
例えADHDの方であっても飽きてしまい興味がなくなる・・・。
その様な方は少ないでしょう。
また、現実的に収入が増えれば嬉しいですし、
減れば心配になります。
「お金」は、興味を失うことがないものなのです。
お金を稼ぐことは、
お客様に価値を提供し、
対価をもらうことです。
お客様を喜ばせることができれば、
収入が増えて、自分も得をする。
このような考え方を心がけてみましょう。
例えば、突然、知らない人に
「お金をください」と言っても、
誰もお金はくれません。
しかし、お客様の役に立つアイディアを
常に考えて実行する。
お客様が喜べばお金をいただける。
このように発想を変えることで、
常に「お客様を喜ばせる方法はなんだろう?」と
考えることができるようになります。
すると、例え、興味の対象が変わってしまっても、
仕事でもっとも大切な
「お客様を喜ばせてお金をいただく」こと自体が変わらないため、
周囲から「飽き性」と思われることがなくなります。
逆に、「お客様を喜ばせるために
様々なアイディアを考えられる人」であると
評価されるでしょう。
3-3 フォーカスすべき視点を変えることの重要性
1つの仕事が覚えられない。
専門性が身につかない。
この点だけ考えてしまうと、
確かにデメリットばかりですが、
視点を変えて、
物事の本質はなんだろうか?と考えてください。
そこだけはブレないようにすれば、
決して仕事で悪い評価を受けることはありません。
すでに職場で、飽き性、知識の薄い人間という
そんなイメージが定着してしまった場合でも、
自分自身の意識かえることで、
挽回するチャンスはまだまだあります。