ADHDの私たちは、人とか物事とかを正しく見れてないなーと思わない?
実際に起きたこと以上に落ち込んでしまったり、
自分のことを何もできないダメ人間だと決めつけてしまったりさ。
過小評価しすぎって言われたり。
過大評価しすぎって言われたり。
よく他人から”極端に考え過ぎ”って言われない?
でもどうしたら、この考え方が直るのかわかんないよね。
友達を過小評価しない方法なんて学校で習ってこなかったし、ね。
だからといって改善しないことはない。
過小評価をしてしまう原因はあるし、理由があれば対策もある。
手の施しようがないってわけじゃないんだ。
そんなわけで過小評価・過大評価ってヤツらがどうしたら直るのか考えていくよ。
話し相手の反応が自分の予想と全然違ったことってあるかい?
これは私の体験なんだけどね。
話し相手にこんなことを言ったら怒るんだろうなと思って言ってしまったことが、全く怒るそぶりもなく普通に返事が帰ってきたことがあるんだ。
本当は怒られるかもってビビっていたのは内緒だけども、相手の気持ちを正しく見れていなかったことを後悔した。
なんで後悔したかというと、私と相手の気持ちが違っていたからだ。
これって結構な問題だよ。
身近なことでいうなら、友人の誕生日に喜んでもらえると思って贈ったプレゼントで喜んでもらえないこと――みたいな。
普通の人と感覚が食い違っているって、孤独感を覚えてしまう。
過小評価っていうのもコレが原因さ。
実際の自分以上に自分のことをダメだなって決めつけていない?
仕事の上司の指示を、まるで神様のお告げのように絶対的な命令だと過大評価していないかな?
ちょっと見直してみると思ったよりも、現実とズレていることがあるよね?
ならば現実とのズレをADHDなりに改善しないといけない。
そのために現実とのズレがどうして起きるのか知る必要があるんだ。
自分と現実とのズレが起きる理由って?
たとえばお見合いの席のように、目の前に向かい合って座っている初対面の人がいるとする。
そうしたらあなたは、その人のことを色々と考えてしまうよね。
”この人はどんな性格なんだろう?”
”オレとは違ってイケメンだ”
”高そうな服を着てオシャレだな”
まあADHDだったらこれに加えて”カベの汚れが気になったり”
”時計の針の動きをぼーっと眺めてたり”するけれど。
相手がどんな反応をするのか気になるはずだ。
”どんな話題で話しかけよう”
”天気の話をする?趣味の話で気さくに話しかけようか……いやいや面白い話をしないと……”
”いや待て……相手がどんなタイプか判断してから考えよう”と結論を出す。
そして、ポツポツと会話をした後であなたは判断を下す。
”あ、この人は頭いい人だ”
もしくは
”こいつ、私よりもアホじゃない?”
そこからあなたの頭はぐるぐる回りだす。
今までの人生経験から、こういう人はこうだったっていう経験を引っ張ってきて当てはめようとする。
相手と話をしてそれほど経っていないのにもかかわらず、あなたの決めつけがどんどん増えていく。
陽キャっぽいっていうだけで陽キャに決めつけて、頭が良さそうに見えたらエリートと断言してしまう。
実際は違うかもしれないけどこの判断を疑わない。
今までの経験上はこうだったから、こういう人はこうなんだっていう思い込みで、目の前の人のプロファイルを作り上げてしまう。
ここでもし自分の頭の中で作ったイメージと現実の相手にギャップがあったらどうなるか?
ギャップが大きいぶんだけ、過小評価になったり過大評価になったりするんだ。
ADHDの人はこのギャップに苦しむ人が多いけれど、普通の人もよくやってしまうミスっていえる。
ほら子供のときに初めて出会うタイプの人ばかりだったでしょ?
でも大人になるにつれて、新しいキャラクターに出会うことは少なくなった。
出会った瞬間から今までの経験を使って、この人はこんなタイプってカテゴリー分けをし始めているからね。
どうしても今までの人生経験と比べて相手を見てしまう。
でもこれは人間が人生の経験から”学習”して成長する生き物だから当然起きることなんだ。
目の前の人が何者かわからないままでいたら、不安に思ってしまう。
だから経験から相手にレッテルを貼って、自分なりに相手が何者であるかを決めてしまう。
まあ人間のクセだよ。
だから学習の結果が間違ってしまうのも、起こりうることだといえる。
現実とのズレを起こすなんて、むしろ頭がいいことをやっているんだよ。
人生で出会った人の記憶を使って、自分の行動を決めるなんてバカなままじゃできないことだと信じている。
しかし今回は過小評価を生み出すズレを改善したい。
そこで私があなたにオススメするのは、”考えない”ことだ。
その2につづくよ↓