仕事で車に乗らないといけないのに!ADHDで運転に困ったら心がけたいコツ

■目次
1 ADHDは交通事故が多い?
1-1 ADHDが陥る交通トラブル
1-2 なぜ事故にあいやすい?
2 ADHDは運転してはいけないの?
2-1 ADHDの人が注意しなければならないポイント
2-2 音楽をかける
3 まとめ

1 ADHDは交通事故が多い?
1-1 ADHDが陥る交通トラブル

高速道路を走行しているとき、
降りなければいけない出口を通過してしまったり、
ついつい電光掲示板を見落としてしまって、
渋滞にハマってしまったりした経験はありませんか?

そうなんです。ADHDって、
生活面だけでなく、
車の運転一つとっても苦労しますよね。

加えて、私も経験があるのですが、
チック症候群といって、目に力が入ってしまい、
開いていられなくなってしまうことがあります。

他にもすれ違う車に意識が奪われて、
事故を起こしそうで非常に怖かったり・・・。

タクシー運転手や長距離ドライバー、
ルート営業など、仕事で車の運転をする方は、
日常的に感じている不安ではないでしょうか?

アメリカの医療誌『JAMA Psychiatry』によると、
ADHDの方の車の事故率は通常の方と比べて、
1.45倍から1.47倍にも達するそうです。

これは、スマートフォンを見ながら運転する、
いわゆる「ながら運転」と同程度の危険性らしいのです。

1-2 なぜ事故にあいやすい?

なぜ、ADHDだと事故を起こしやすいのか?

その最大の理由は、注意力が散漫なことと、
変化する景色の細かい部分に気が向いてしまい、
運転に集中できないからです。

しかし、それだけではく、
運転中に頭に何か閃くと、
それに囚われてしまい、
上の空になってしまうことさえあるのです。

私も、何度か意識が他のことに向いてしまい、
危うく人身事故を起こしそうになったことさえあります。

先ほど、通常の人より、
1.45倍事故を起こしやすいと書きましたが、
体感的に数字以上の危険性があると思っています。

2 ADHDは運転してはいけないの?

2-1 ADHDの人が注意しなければならないポイント

この記事を読まれていることは、
ご自身がADHDなのではないかと疑っているか、
そのように診断を受けているのではないかと思います。

しかし、ADHDだからといって、
車の運転は禁止!
と言われても困ってしまいます。

特に仕事で車を使う方は、
車なしでは仕事が成り立ちません。

そこで、いくつか注意したいポイントを
ご説明したいと思います。

これは、あくまで私の経験なのですが、
時間帯によって集中力が持続しなかったり、
逆にとても運転に集中できることはありませんか?

そうなのです。意識の状態に波があるのです。

昼間は集中力が続かないが、
夜はとても高まる方など、
人によってパターンこそ違いますが、
必ず運転に適したタイミングがあるはずです。

そのタイミングをしっかり理解して、
運転に不向きな時間帯は避けること。

これだけで、事故を起こす危険性を
グッと減らすことができます。

2-2 音楽をかける

科学的に実証されている方法ではありませんが、
私の場合は、ラジオをかけた状態で
運転に集中できたことがありません。

途中でパーソナリティのトークが入り、
雑音に感じてしまうからです。

一方で、いわゆるイージーリスニングなど
心を落ち着かせる音楽をかけると、
吸い込まれるように運転に集中できます。

仕事上、どうしても音楽をかけられない場合は別ですが、
もし環境が許すなら、
自分にあった集中できる音楽を
探してみることをオススメします。

それだけで大幅に事故のリスクを減らせますよ。

なお、タクシー運転手や長距離ドライバーの方は、
拘束時間が長いため、
睡眠時間を取ることも大切です。

いくら心地のよい音楽をかけても、
睡眠不足ではADHDの特徴が強く表れてしまうためです。

仕事と車。切っても切り離せない状況にある方は、
ぜひ、心がけてみてください。

3 まとめ

最後に要点をまとめると、
ADHDの方は、集中力が持続せず、
ちょっとしたきっかけで
注意散漫になってしまうことがあります。

睡眠時間をきっちり取り、
自分の調子がよい時間に、
心地よい音楽を流すだけで、
事故のリスクを下げることができるでしょう。

ADHDだから運転ができないと思い込まずに、
いつ、どうやって運転すればよいのか?
を冷静に見つめ直してみましょう。