職場で怒られやすいADHD!仕事で怒られないためのコツ

■目次
1 職場で怒られるADHD
1-1 様々な困難に直面するADHD
1-2 怒られる原因
2 職場でストレスを溜めないために
2-1 自分を客観視する
2-2 職場に理解者を見つける
2-3 代弁者がADHDの方を救う

1 職場で怒られるADHD

1-1 様々な困難に直面するADHD

ADHDの方にとって、職場はまさに戦場です。

仕事で様々な問題に直面して上司に怒られ、
同僚からは白い目で見られる。

会社の外では取引先の担当者から怒られる・・・。

まさに、ストレスとの戦いの毎日。

二次障害としてうつ病や
社会不安症を併発してしまう方が多いのも頷けます。

1-2 怒られる原因

しばしば、ADHDの方はミスが多いなど、
不注意が原因と思われがちですが、
実は、ADHDの方が仕事で怒られる原因は
一つではありません。

ADHDの特徴はいくつかあり、
注意が散漫になってしまう「不注意」、
新しいアイディアが次々とひらめいてしまう「衝動性」、
そして、じっとしていられない「多動性」があります。

人により、いずれかの特徴が
強く出る場合もありますし、
すべてが当てはまる方もいます。

一口にADHDといっても、
人によって症状の現れ方は異なります。

特に仕事で怒られる原因になるのが、
「不注意」と「衝動性」です。

不注意は、ケアレスミスが多く、
書類の誤字脱字や大切なスケジュールを
忘れてしまうといったミスです。

一方、見落としがちなのが「衝動性」。

新しいことが次々と思いついてしまい、
一つの仕事を完成させることができません。

仕事が覚えられないといった症状がでる場合もあります。

さらに、次々に新しい仕事に手をつけてしまうため、
仕事を順序立ててすることができず、
周囲に「仕事の管理ができない人」といった
印象を与えてしまうことがあります。

これらが、職場で上司や同僚から
怒られてしまう原因になるのです。

2. 職場でストレスを溜めないために

2-1 自分を客観視する

職場で上司から評価を得られなかったり、
怒られてしまう原因は、
ADHDの「不注意」と「衝動性」によるものと
お話ししました。

一方で、ADHDの方は、自分を客観視することが苦手で、
「なぜ自分が怒られているのか分からない」
「どうしたらミスを減らせるのだろうか?」
と悩んでしまう方が多いようです。

実は、自分で原因を探っても
ストレスばかり溜まってしまい、
さらに辛い気持ちになってしまいます。

大切なことは、協力者を見つけることです。

2-2 職場に理解者を見つける

ADHDの方が職場で活躍するためには、
医師のアドバイスや家族のサポートが必要です。

加えて、職場の理解も大前提になってきます。

しかし、職場で自分がADHDであることを告白しても、
理解が得られるケースばかりではありません。

「履歴書の既往症の欄に記載がないのは問題である」
「障害者は困る」といった
本人の意図に反する答えが返ってくることもあります。

つまり、たとえ、直属の上司といえども
信頼できない相手の場合は、
気軽に相談できません。

その代わりに、社内で信頼できる人物を
探しておくことが重要です。

その人は、直属の上司以外でもかまいません。

2-3 代弁者がADHDの方を救う

人間の習性として、
第三者の意見があると信頼される傾向があります。

例えば、上司が頑なに
「書類のミス」を指摘してきたとします。

しかし、あなたが何度見直しても
ミスではないと確信できます。

このとき、あなたが、
ミスではないことを主張しても
上司の意見を覆すことは困難です。

一方で、第三者があなたの意見に賛成すれば、
たとえ上司でも
頑固にミスであると主張することはできません。

これが、「第三者による意見」です。

あなたの主張を代弁する第三者が1人いるだけで、
怒られてばかりという苦しい状況を
抜け出すことができます。

また、万が一、
本当にあなたがミスをしてしまっても、
味方になってくれる第三者がいるだけで、
怒られにくくなるのです。

つまり、人間は1対1。

または、1人に対して複数人の関係では、
攻撃されやすくなります。

一方で、その逆の関係性では、
圧倒的に攻撃されにくくなるのです。

この原理を活用すべきです。

そのためには、社内にADHDであることを告白しても
差し支えない協力者を見つける努力をしましょう。