最近……ちょっと頑張り過ぎてませんか?
ADHDだから仕事でミスが多くて、毎日怒られて。
大変で苦しくても生活のために我慢して、あぁ…明日も仕事を頑張んなきゃな……って思ってないですか?
休みをもらうために、今日は頑張んなきゃいけないってのも、結局のところは苦しみの前借りです。
疲れが増えて、その分も余計にグッタリ休むことがありますよね。
『毎日仕事が終わったら自由な時間がある』っていう指摘は、少し意味が違う。
もちろん仕事から帰ったら、気晴らしになる動画を見たり、まとめサイトやニュースアプリを見たり趣味をしたりします。
でもストレスはそれだけじゃ、なくならないじゃないですか。
私たちADHDにはもっと強烈な”休んだ感”が欲しいんですよ。
自分の中で仕事モードと休憩モードがあるのだけど、気持ちの切り替えが苦手だからまとまった休みの時間を求めています。
そして、休みモードのときに身体が楽になった体験・心の奥底からじわ~っと癒やされる時間が必要なんです。
言葉にするなら”誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ”という感覚ですね。
ただし気持ちの切り替えが苦手というのはADHDの特性上、仕方ありません。
すぐに集中が切れてしまう不注意特性があるために、少しでも休みを邪魔する原因があると気が散ってしまいます。
休みモードに集中しきれず、なんだか消化不良のまま休みが終わってしまいます。
1日のうちで仕事が2時間だけでもある場合と、丸一日仕事が休みの場合は休んだ感が全く違いますからね。
だからADHDの休みには環境をまるごと”リラックス状態”にさせることが肝心なんです。
そこで温泉なんですよ。
温泉は温泉旅行、温泉旅館、温泉街など温泉を中心に、リラックスに適した環境を提供してくれます。
自分の家でのリラックスも楽でいいですが、たまに雰囲気の違うところで休むと脳にも刺激になって良い効果があります。
なにせ、温泉地に着けば身の回りすべてが癒しの空間。
気の散るような邪魔なものはない、ゆったりとした非日常が休みを充実させてくれます。
そういうのを湯治っていうらしいですね。
温泉で疲労回復を目的にしてる方は少なくありません。
温泉の独特な香り、温泉たまご、ホカホカの温泉まんじゅうなど目的をもって行くのもいいでしょう。
温泉でぼんやりと過ごすだけでも、家でゴロゴロしている以上の体験になりますよ。
温泉に入って出て、別の温泉にまた入る。
時間の無駄遣いに思うかもしれないけれど、まわり道をした方が結果的に早くなることもあるんです。
しんどいときに我慢するだけが、人生じゃないからです。
休みを入れつつ、頑張り続けられることが人生には大切です。
生きてて「休んでいいんだよ」なんて言われることはあんまりないですけどね。
どちらかといえば、我慢しろ。無理をしろ。ときには無茶をしないと人生は良くならないなーんて言われる。
それにあなたはマジメと言われたり、頑張り屋と言われたりする人だと思うし。
人生において、足を止めることは悪いことだって学生時代に言われ続けてきた弊害です。
私もそうでしたし。
でも、しんどいときは立ち止まるべきなんです。
当たり前のことですけど、永遠に我慢ってできないでしょ?
いくら丈夫な金属バットだって、熱を加えたり、何度も叩かれたりしたらポッキリ折れます。
うつ病になる人も、犯罪を犯す人も真面目な人が多いです。
我慢が辛くなったけど、だけど、でも我慢しなきゃ……。
なんて一生ずっと自分に言い聞かせ続けられますか?
私は自信ないです。
やっぱりツライことを我慢するだけじゃあ、人生って難しいと思いません?
だとしたら、ね?
心のエネルギーなんて、無限に湧き出るわけじゃないから、辛いことから離れて休めることも必要です。
温泉のあっついお湯に浸かって、何もしない時間が価値になるなんて、その時すぐにはわからないけれど。
風呂上がりに振り返って、あ、なんか身体が軽い。って気づくはず。
『あぁ……いい湯だな』なんて言わずに黙々と温泉で過ごしてもいいんです。
休み方は人それぞれ。
ですが温泉に行って休む、という選択肢があるのとないのとでは全然違います。
案外、自分の経験してないことの方がリラックスできるかもしれないですし。
住んでいるところの近くの温泉からでも、調べてみてはいかがでしょうか。
日帰りでも非日常感を味わい、自宅のシャワーやお風呂とは違った感覚が味わえます。
それで良かったら、次は別の温泉に行ってみるといいと思います。
だから今度の休みには、温泉に入るという選択肢を1つ入れてみてくださいな。
ついでに仕事を減らして楽をする方法も紹介しています。
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