ついつい仕事を先延ばししてしまい、
上司から仕事が遅い!と叱責されてしまったり、
納期に間に合わなくなってしまうときがありますよね。
実は、ADHDの方が仕事を先延ばしにしてしまうことは
比較的よくあることで、
本人も自覚があることが多いのですが、
なかなか改善することができません。
一方で、仕事に対して
「怠慢」という印象を持たれてしまいやすく、
本人は仕事を頑張っているにもかかわらず、
なかなか評価が得られないという悪循環を生み出してしまいます。
そこでこの記事では厄介な先延ばしについて、
先延ばしの原因と対策を紹介します。
仕事を先延ばししてしまう原因
なぜ、ADHDの方は、
仕事を先延ばししてしまうのでしょうか?
仕事を先延ばししてしまう主な原因は、
ADHDの特徴の一つである「衝動性」です。
次々に新しいアイディアが閃いてしまい、
一つのことに集中できない症状です。
実は、衝動性自体は悪いことではありません。
例えば、会議が煮詰まってしまい、
誰も発言する人がいなくなってしまった・・・。
このような時に、新しいアイディアや
話題を出すことができるADHDの方は多いものです。
一方で、衝動性が悪く働いてしまい、
興味の対象が次々に変わり、
複数の仕事を同時に進めることができません。
与えられた仕事が複数ある場合は、
片付けやすい仕事から進めてしまう傾向があります。
そして、しばらくすると別の仕事に手をつけてしまう・・・。
結局、何も仕事が進んでいない。
加えて、本当に処理しなければならない
難しい仕事はまったく手をつけていなかった。
そんな結果を招いてしまうことが多々あるのです。
仕事の先延ばしを改善する
嫌いな仕事は切り捨てる
実は、仕事を先延ばしにしてしまうことは、
ADHDの方に限ったことではありません。
誰でも面倒な仕事は避けてしまい、
得意な仕事を先に進めてしまう・・・。
これは致し方ないことです。
その傾向が他の人と比較した時に強く表れるのか、
そうではないのか。
それだけの違いです。
では、先延ばし体質を改善するには
どうしたらよいのでしょうか?
答えは簡単です。
苦手な仕事や嫌いな仕事はしない!
と決めることです。
そもそも、先延ばしにしてしまうのは、
過去にその仕事が辛く大変に感じたり、
大きなミスをして上司に怒られてしまったなど、
ネガティブな印象をもっているからです。
ネガティブな経験を
頭から消し去ることは非常に難しく、
意識して消すことはできません。
つまり、できないことをやろうとしても
改善することはできないのです。
それならば、極力、自分が得意な仕事を
中心に進めた方がよいですし、
できるだけ嫌いな仕事は
安請け合いしないようにしましょう。
成果をイメージする
自分で仕事を選ぶことができない立場の人もいます。
そのような場合は、
どうすればよいのでしょうか?
その答えは、
仕事に対する印象を変えることで
解決することができます。
先ほど、自分が経験した辛い体験は
消すことが難しいと書きました。
しかし、たとえ消すことができなくても、
よいイメージを増やすことはできます。
もっとも簡単な方法は、一つ一つの仕事に、
どんなメリットがあるのかを考えてみることです。
例えば、営業の仕事であれば人脈が広がる・・・など。
経理の仕事であれば
資格取得のための知識が身につくなど、
お金以外にもたくさんのメリットはあるものです。
仕事の一つ一つに対して、
ポジティブな印象を持つことで、
ついつい先延ばししてしまうクセを払拭しましょう。
楽しい仕事を先延ばしにする人はいません。
これは、ADHDの方にも当てはまります。
どうしたら仕事を楽しめるかを考えることにより
先延ばしする癖を改善することができるのです。