ADHDが覚えておくべき災害時の行動マニュアルをご紹介します。

気象庁は、2018年9月6日に北海道胆振地方中東部で発生した最大震度7の地震に、「平成30年北海道胆振東部地震」と命名しました。

   tenki.jpより引用

北海道全土が停電するという恐ろしい地震でしたが、ADHDの人がこの場にいたら普通の人以上にパニックを起こすと思います。

ADHDの症状がある場合、緊急事態には冷静に考えることができないんですよね。

また他人に起こったことでも、自分のことのように感じることがあります。

そのため恐怖を感じやすくなります。

 しかし事前に災害の対策知識を身に着けておくことで、非常時でも冷静さを取り戻し、生き残りやすくなります。

そこで今回は災害時のADHD行動マニュアルをご紹介します。

ぜひ参考にしてくださいね。

1.ADHD当事者が気をつけること
1-1.あいまいな指示を出されたときに注意すること

 

災害時は急な避難指示が出されます。

そのとき、あいまいな指示が出されることもあります。

『あっちに行ってください』という言葉を真に受けたADHDの人が、変なところに行ってしまう可能性があります。

 そのため『具体的に指示を受ける』ように注意してください。

『あっちというのはどこですか?』『こういった指示内容で合っていますか?』とちゃんと聞き直すことで、間違った判断を回避できます。

1-2.感覚過敏があるときに注意すること

感覚過敏とは……感覚が普通の人よりも敏感で、生活に支障をきたすこと

私も感覚過敏なのですが、人がたくさんいる場所は落ち着きません。

避難先に大勢の人間が集まり長期間寝泊まりすると、かなりのストレスになります。

災害時の避難所の様子です。

避難所の様子を見る限り、特にADHDの人はストレスをためこみやすいので、苦痛を覚えてしまいます。

この対策として、1人でいられる場所を配慮してもらうことです。

テントや別室など探してみてください。

配慮が難しい場合、部屋の中央よりも部屋のすみを選んで滞在するといいです。

 無意識に感じてしまうストレスもあるので、できる限りストレスをためない場所にいることが大事です。

1-3.想像力が足りない人が注意すること

ADHDは緊急事態であっても、”危険だ”という意識が行動に結びつきにくいです。

 頭では危ないと思っていても、どうしたらいいかわからないため、危険物に近づいてしまうこともあります。

たとえば、普段通勤に使っている道路が地震でゆるくなっていても、『いつも通っている道』だから使ってしまうことがあります。

しかし地震の後は液状化現象で道路が沈んでしまうこともあるため、見た目は大丈夫そうでも安全とは言い切れません。

ADHDの人が自分一人で考えることは、危険につながりやすいと言えます。

 そのため災害が起こった場合、避難所から離れたら単独行動を控えましょう。

炊き出しやボランティアの手伝いをさせてもらったり、安全な場所で時間をつぶしたりしていたりします。

他の方と一緒にいることで”知らない間に危険なことをしていた”ということがなくなります。

おまけー災害時にADHDが覚えておくべき食の知識ー

 食事は災害のときに欠かせないポイントです。

災害時の食事といったら何をイメージしますか?

個人的な話ですけどもカップラーメンはお湯が必要なため、災害時には役に立たないと思っていました。

しかし、こんな情報があったんです。


カップ焼きそばもカップヌードルも、水で作れるみたいです。

そのため緊急事態には、カップラーメンも非常食になると言えます。

安全性を確保するためには水を加熱して殺菌する必要もありますが、覚えておいて損ではない情報です。