単発バイトをするADHDは、なぜ行動力があって魅力的なのか?

あなたは行動力がある方の人ですか?

週に1回は仕事以外で外出したり、地域イベントにはちょくちょく顔を出したり、友人との付き合いもボチボチしている。

なーんて、あんまり当てはまらないんじゃないですか?

むしろ行動力がない、頭の中で考えるばかりで何もしない。

そんな自己評価にしっくり来てません?

いや、でもADHDだとそういう考え方になってしまうのは、仕方ないっちゃ仕方ないんですよね。

小さい頃から計画を立てるばかりで上手く行かないことや、不注意から色んなものに興味を持っては飽きてしまうことが多いはず。

あなたの自宅にも衝動的に買ってすぐに飽きてしまい、押入れや引き出しの奥にしまいこんだ残念な品物があると思うんです。

そんな経験が1回や2回だったら、そんなに気にしないと思うんですけどね。

心当たりがたくさんあるから、何か行動をする前に『ちょっと待って……』と脳内でブレーキをかけてしまうことがないですか。

衝動的に行動することや後先考えずに行動することが悪いことだと思っているからです。

1度立ち止まって、何時間も時間をかけて考え込んで『よし、諦めよう』と決めたこともあると思います。

私はあるんですけども、あなたはどうですか。

その結果今まで出来なかったことがいくつかあって、ちょっと後悔していません?

でも衝動的に行動することや、後先考えずに行動することが、いつも悪いことばっかじゃないんですよ。

日常生活でも今すぐに判断を求められることとか、1秒でも早く対処しないといけないこととかあれば、その行動力は必要不可欠なんです。

たとえば彼氏にフラれて悲しそうな女の子がいるとして、1週間後になぐさめますか?

いや違うでしょう、できることなら今すぐにでもなぐさめるでしょう?

その子の反応がどうなるかよりも、まず心の傷を癒やしてあげたいと思うのが普通。

さらに後先考えずに行動しているから、その子が私に好意をもってくれるだろうとか下心を持つことが少ないため、すごく良いことなんです。

だから時間がない状況、考える時間がない状況でのADHDの行動力は1つのメリットとも言えます。

しかし、いつもそういう時間に追われている危機的状況ばかりじゃないですよね。

あ、仕事の作業スピードが遅くて~っていう反論はナシですよ?

この場合は一般論になります。

たとえば仕事は(残業を含んだ)時間内にきちんと終わらせることが基本です。

それは時間に追われるというよりも、淡々とこなすことが求められます。

衝動的に行動することや、考えずに素早く動くことはあまり求められません。

”頭を使って計画的に”行動することがよしとされます。

ADHDの得意なことと逆ですね。

そのため、ADHDは計画的に動くことができないと仕事全般が苦手になってしまいます。

よくあるのが『締切はまだ先だけど、いついつまでにやってね』というお願い事。

これは困りますよね。

だから計画的に行動することができるようになればいいんです。

そうすれば計画的に行動することもできるようになる上に、時間がないときも自分なりに判断して行動できる完璧な人間に近づけますから。

”計画性を鍛える”

これがADHDの課題になってきます。

そこで半日や1日で終わる単発バイトがオススメなんです。

なぜかというと、理由は2つ。

1つは長くても仕事が1日で終わるため、終わりが目に見えて達成感が得やすいからです。

一般的にADHDは色んなことに興味が移りがちです。
単発バイトのように目新しいことに触れるような経験は本能的に好きですが、それが毎日続くと苦痛を覚えがちです。

だから飽きる前に仕事が終わる単発バイトがオススメなんです。

しかも1日で終わるために、確実に仕事が終わることが保証されていて達成感を得られます。

期間延長とか残業とかもなく、計画性を身体で学ぶにはよい体験です。

だから2つ目の理由は仕事を終らせる段取りを体験することができることです。

普段あなたがやっている仕事とは全く違う仕事が、単発バイトにはあります。

新商品の説明をする仕事だったり、工場での製造だったり、イベントの設営準備だったり様々です。

仕事が違うということは、仕事を終らせるイメージがそれぞれの職場で違います。

作業工程を最初に全部教わってから計画をすすめる職場があれば、工程を1つずつ確認しながら計画をすすめる職場もあります。

あなたの普段の仕事とは違う考え方で動くことばかりです。

しかし1日終わって少し振り返れば、仕事が終わった達成感とともに1つの課題を終わらせるイメージが無意識レベルで身についています。

計画とはこうやって終わらせるのか、と現場責任者から学ぶことができます。

まあ副業が難しい職場で働いているのなら、単発バイトではなくてボランティアもオススメします。

ボランティアであれば常に感謝されつつ、計画性というスキルを上げることができますからね。

バイトよりは仕事の責任感を感じずにやれるでしょうから。

休日は単発バイトとともに、ボランティアを検討してみてはいかがですか。

なれないことには抵抗感がありますけど、やってみると身体が案外動くことに気づきます。

なんだかんだ経験のないことをやるって、わくわくしますから。

ADHDは大人になっても”わくわく”が原動力で生きているところもありますし。

半日でも単発で何かしてみると、違った景色が見えるはず。
だからぜひね。

普段の仕事ばかりじゃなくて、マイナビとかタウンワークとかのサイトを開いてみてはどうですか。

それで、お仕事でお疲れになったら温泉でもいかがです?

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2018年10月26日