■目次
1 仕事に集中できないADHDの特徴
1-1 集中できないADHD
1-2 多動性と衝動性が原因
2 集中力を高める方法
2-1 ADHDでも集中力が高まることがある
2-2 集中できるパターンを見つける
2-3 リラックスできる環境を整える
1 仕事に集中できないADHDの特徴
1-1 集中できないADHD
仕事をサボりたい訳ではないのに集中ができない。
パソコンを前にしても仕事に集中できず、
関係のないウェブサイトを見たり、
パソコンの画面とにらめっこ。
これがたまたま一日だけなら病気ではありません。
誰でも気持ちが乗らない時はあるものです。
一方で、毎日、同じように集中できない。
そんな方は、もしかしたらADHDかもしれません。
ADHDの方の多くが、
一つの仕事に集中することができずに、
「仕事が遅い」「ミスが多い」など、
上司や同僚から怒られてしまう傾向があります。
1-2 多動性と衝動性が原因
ADHDは発達障害の一つですが、
子供と大人で異なる症状が現れます。
ADHDの方は、小学生から中学生の頃、
授業中にじっとしていられず、
席を立ったり、席は立たないまでも、
貧乏揺すりを止められない。
そんな経験がある方が多いと思います。
これは、ADHDの「多動性」と呼ばれる特徴の一つです。
じっとしていられずに
常に体の一部を動かしていないと
落ち着かないのです。
大人になると、
目に見える多動性は減ってくるものの、
イライラしたり、
注意散漫の形で現れるようになります。
さらに、年齢が上がると
「衝動性」と呼ばれる性質が
表れるのも特徴です。
次々に新しいことが頭に浮かんでしまい、
一つのことに集中することができません。
この2つの性質が組み合わさることにより、
結果として、集中力を持続させることができません。
2 集中力を高める方法
2-1 ADHDでも集中力が高まることがある
では、ADHDの方は、どんな仕事に対しても集中できないのでしょうか?
それは違います。
実は、ADHDの方は、
すべてのことに対して集中できない訳ではなく、
自分の興味があることや、慣れている作業に対しては、
人並み以上の高い集中力を発揮することがあります。
つまり、集中できる仕事と
集中できない仕事にバラツキがあり、
バランスが悪いのがADHDの方の特徴なのです。
2-2 集中できるパターンを見つける
話は逸れますが、ADHDの方で
睡眠障害を併発している方は多いと思います。
特に入眠障害と呼ばれる、
「なかなか寝付けない」症状が現れることもあります。
「なかなか寝付けない」場合、
どのように対処しますか?
睡眠導入剤を服用する方もいるでしょう。
しかし、長年、睡眠障害を患うことによって、
「どんなパターンの時に寝られるか」をある程度理解できるものです。
実は、上手に睡眠を取る方法と、
仕事で集中するパターンは似ています。
上手に睡眠を取ることができれば、
同じ方法で集中することができるのです。
2-3 リラックスできる環境を整える
具体的に説明すると、ADHDの方が
集中をするためにはリラックスできる環境を
整える必要があります。
頭に雑念が多かったり、
ストレスフルな環境では、
ADHDの特徴が強く働いてしまい、
多動性と衝動性が表れてしまうからです。
リラックスできる環境を整えることにより、
まるで睡眠を取る時と同じように、
スムーズに集中できる環境へ自分自身を誘うことができます。
もちろん、リラックスできる
フレグランスを用意する、紅茶を飲むなど、
一般的にリラクゼーション効果のある方法を
試す方法もあります。
しかし一般論にとらわれる必要もありません。
例えば、「頭の中で100まで数える」
「宇宙を飛んでいるイメージをする」など、
眠くなるマイルールがあれば、
それを試してみるだけでも十分に効果があります。
自分が眠れない夜に試していることが
集中力を高めるための方法なのです。
そして、リラックスでき、
集中力が高まる方法を一度見つければ、
それが成功体験となって記憶に残り、
二回目以降はスムーズに集中力を高めることができるようになります。
ぜひ、コツをつかんで、
仕事に集中できるようになりましょう。